出不精日記

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カテゴリ:本のかんそーぶん( 87 )

あのひとががんになったら 桜井なおみ著

著者も乳癌経験者で、失敗も含めた自身の経験から、身近な誰かががんになったらどうすればいいか、また患者本人も病気にどう対処すればいいか、どう周りの人たちの助けを求めていけばいいか書かれています。



私の友人が乳がんになった20年前は確か手術のための入院は2週間でしたが、わたしは手術の前日入院して6日間でした。

抗がん剤治療も入院ではなく通院になってきているので、主治医や看護師さんたちと会う時間は減っているし、患者同士が知り合って情報を交換したり励ましあったりということも少ないのではないかという気がします。


そのかわりインターネット上には情報があふれていて、がんの種類や抗がん剤の副作用など知りたいことがあれば、すぐに検索して調べられるけれど、信頼できない情報も混ざっているから選別する必要もあります。



手術が終わり、抗がん剤や放射線の治療も終わって、それで終わりかというと、薬にもよるけれど副作用が長く続いたりします。

著者によれば、患者が仕事をやめるのは、がんが発覚して1カ月以内と治療が終わって1年後が多いらしい。



私もまさに今そうで、仕事に復帰はしたけれど前と同じようにはいかず、どうしたらいいのかと思っているときに図書館でこの本を見つけました。

仕事をやめるわけにはいかないし、やっぱり上司や同僚に今の状態を説明して理解してもらう努力をしないといけないですね。


あのひとががんになったら 「通院治療」時代のつながり方
キャンサー・ソリュージョンズ桜井なおみ著 中央公論社



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by sacchyant | 2018-06-16 15:10 | 本のかんそーぶん | Comments(0)

白河天体観測所 藤井旭著

白河天体観測所は、約50年前に町の光に邪魔されないところで星を見たいという天体愛好家が集まって作った観測所です。
この本は観測所を作った時の5人の発起人の一人、天体写真家の藤井旭さんが白河天体観測所について書かれたエッセイ集です。

天文を職業にしている人、別に仕事を持って星の観測をしている人、観測所にはいろいろな人たちが集まってきます。
火星観測や隕石の研究が専門だった国立科学博物館の村山定男先生も、観測所の発起人の一人で、藤井旭さんとの共著「天文学への招待」「星座への招待」は、ずいぶん勉強になりました。

観測所には天文のプロ・アマ、いろいろな職業の人が集ります。下界の職業のしがらみを離れるために、観測所の所長には藤井さんの飼い犬、北海道県犬チロが就任します。
なにか意見が違ってもチロが言っていると言えば、仕方ないかということになってしまう。

チロが発起人になって、福島県磐梯山の浄土平に、全国の星好きが集まる「星空への招待」という会を開いたり、落下した隕石探しをしたり、手作りの大望遠鏡を作ったり、藤井さんのエッセイを通じて私も随分楽しみました。
浄土平の「星空への招待」は、一度行きたかったけれど活火山なので車で参加することが条件で、香川からは遠い。
そのうちチロが病死し、「星空への招待」もなくなり、わたしも天文からは遠ざかっていた時期がありました。

2011年3月11日の地震で、観測所の建物は壊れ、発起人の人たちも亡くなった人がいて、とうとう閉めることになり、観測所について書かれたエッセイ集ができたようです。

以前に読んだものもあり、初めて読むエッセイもありましたが、どちらも楽しめました。

白河天体観測所 藤井旭著
日本中に星の美しさを伝えた、
藤井旭と星仲間たちの天文台
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by sacchyant | 2016-07-07 23:47 | 本のかんそーぶん | Comments(6)

私を通りすぎた政治家たち

図書館で佐々淳行氏の「私を通りすぎた政治家たち」を借りて読みました。
その中で「おや」と思ったところがありました。
要約すると。

平成15年に「武力攻撃事態対処法】ほかの関連法が成立したとき、自民党だけでどうのこうのできる話ではない、その時は与野党3党が中心になってできた。
その時、民主党で力を尽くしたのが前原誠司氏、松原仁氏、長島昭久氏たちだった。

今の民主党とはえらい違いではないですか。
社民党出身の党員に引っ張られているのか、毎日のように尖閣諸島に中国船が来ている現実を知らないふりで、安保法案に反対。何でも反対で、これからどうしたらいいのか、法案が憲法違反だというなら憲法改正をするのか、しないのか。
参議院では法案可決を力ずくで阻止しようと乱闘騒ぎを起こしました。

佐々氏が名前を挙げた3人の議員はどうしていたのでしょう。

政権をとる前は、政権を取った時のためにもう少しまともだったと思いますが、民主党政権時代があまりにもひどかったので、もう民主党が政権をとることは無いとあきらめているのかなぁ。

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by sacchyant | 2015-09-20 22:46 | 本のかんそーぶん | Comments(2)

ちゃんぽん食べたかっ! さだまさし作

シンガーソングライターで作家のさだまさしの自伝的小説です。
小さい時からバイオリンを習っていた雅志は、有名なバイオリン指導者に勧められ、小学校を卒業すると同時にレッスンを受けるために、東京に出てきます。

実家はお金持ちというわけでもなく、むしろお父さんは何度も事業に失敗したり借金を抱えたりして、仕送りが遅れることもよくあります。
親や先生たちに期待されながら、高校の音楽科に入れず挫折し、不本意にも入学した高校で生涯の仲間たちに出会います。

高校でバンド活動にさそわれ、仲間たちにバイオリンを聞かせても「……」の反応なのに、作った曲は「すごい」と評価され、暇つぶしに書いた小説は続きを読みたいと言われ、無理やり誘われた落研でも面白がられる。

そんなこんなできっとバイオリンの練習をする時間も減っていったのだろうと思いますが、今のさだまさしを作ったのは高校時代だったのだなぁと思います。

家計を考えれば国立の芸大でなければいけないけれど、親の負担や自分の実力を考えると、とても無理だとバイオリンをやめる決意をします。
でも親や世話になった人たちを裏切ったという思いから、のがれられない。

入った大学でも、授業に出るよりバイトに精を出し、結局体を壊して尾羽うち枯らして故郷に帰ります。
ふるさとの長崎で、バンド仲間と二人でデビューすることになるグループを作ったところで終わっています。

10代の後半というのは、自分のことを思い出しても、自分が何者でもなく何者かもわからない、闇雲にもがいていた苦しいときだったなぁと思います。

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by sacchyant | 2015-07-20 11:59 | 本のかんそーぶん | Comments(6)

おとしだま

ことしもおとしだま兼クリスマスプレゼントの本を買ったので記録しておきます。

中学生の兄ちゃんたちは今年も図書券

小学4年生
動く図鑑MOVE恐竜 講談社

小学2年生
セロ弾きのゴーシュ 宮沢賢治作 藤城清治影絵 講談社
くまの子ウーフ 神沢利子作 井上洋介絵 ポプラ社
セロ弾きのゴーシュは私の趣味です(^^ゞ

小学1年生
動く図鑑MOVE生きもののふしぎ 講談社
この子はたくさん本を読んでいるので、選ぶのが難しい。

幼稚園年長組
おばけのアッチとどきどきドッチ 角野栄子さく 佐々木洋子え ポプラ社
はれときどきぶた 矢玉四朗作/絵 岩崎書店
おばけのアッチのシリーズは子供たちの親たちが小さいころ買っていた。
絵本はロングセラーが多いですが、このシリーズも長いなぁ。

幼稚園年少組
カレーだいおうのまほう 石倉ヒロユキ作 ひさかたチャイルド
おつきさま 作やすいすえこ 絵葉祥明 フレーベル館
よく食べる子なのでつい食べ物の本を買ってしまいます。

1歳半
うんこしりとり tupura tupura 白泉社
だるまさんと かがくいひろし/さく ブロンズ社
「うんこしりとり」おもしろいけど、むずかしかったかも。


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by sacchyant | 2014-12-29 23:24 | 本のかんそーぶん | Comments(2)

消費税アップに備えて

目前に迫った消費税8パーセントに備えて、わたしも買いました。
ハリー・ポッターシリーズの、2巻と3巻。
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世界中でベストセラーになったハリー・ポッターですが、最初は興味がなく読む気もありませんでした。
でもそのころ中学生だった姪の一人が、お年玉のお礼のつもりか「読んでみて」と貸してくれました。
もちろん一気読みしまして、はまりました。
失業とも重なって、4巻までは借りて読んだのかなぁ。
5巻からはは自分で買って読みました。
シリーズが終わって、全巻そろえようと思いぼつぼつ買っていましたが、消費税が上がる前に揃えました。
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消費税が高い国では食料品や書籍は、税金が安かったりかからなかったりするそうですが、もし10パーセントになるときは、ぜひこういうものには税金が安くなるようにしていただきたいです。





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by sacchyant | 2014-03-23 22:35 | 本のかんそーぶん | Comments(8)

おとしだま

ことしも身内の子供たちに送る本を買いました。


年長の兄ちゃんたち3人は、もう自分で好きな本を買うほうがいいと思うので図書券にしました。


寝込んだおかげで、書店をハシゴして探す時間もなくなったのですが(^^ゞ


 


では、小学一年生から。


ねこのなまえ いとうひろし作 徳間書店


のらねこが、さっちゃんという女の子に名前を付けてもらうお話です(笑)


 


花さき山 斉藤隆介作・滝平二郎絵 岩崎書店


山に入ったあやは、山ンばに出会ってしまいます。でも山ンばは怖くなく、やさしく「この山に咲く花はふもとの村の人間がやさしいことをすると咲く。そこにお前が咲かせた花もある」といいます。


あやは、妹が新しい着物がほしいと泣くので、自分はいらない言って、貧しいおっかぁと妹を喜ばせたのでした。


 


 


幼稚園年長組


動く図鑑MOVE昆虫 講談社


男の子ってどうして虫が好きなんでしょうねぇ。


でも、この子はてっきり1年生だと思っていたけど、来年入学なのでちょっと難しいかも。


 


 


幼稚園年中組


もりのかくれんぼう 末吉暁子作・林明子絵 偕成社


森に迷い込んだ女の子が、森の精や動物たちとかくれんぼをするお話です。


 


じゅうにしのめいろ 奥野涼子作 講談社


神様が十二支を決めたときの昔話をモチーフに、動物たちが十二支にしてもらうために迷路を通っていきます。


迷路がちょっと難しかったです。


 


 


3歳


てのひら 瀧村有子作・ふじたひおこ絵 PHP研究所


なかなか幼稚園になじめないゆみちゃんのために、おかあさんが手に☺マークを書いてくれます。


この子も来年幼稚園ですが、あのやんちゃぶりなら大丈夫かな。


 


ちびころおにぎりなかみはなあに おおいじゅんこ作・絵 教育画劇


なかみがないちびころおにぎりのために、大きいおにぎりたちが中身を探してくれます。


いつもこの子には食べ物の話を買ってしまいます。くいしんぼうなので、ついね。


 


1歳 


おててでたんたんたいこあそび ベネッセコーポレーション


太鼓がついていてたたいたり、音楽も入っている本というよりおもちゃです。


 


 


さて喜んでくれるかな。


 


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by sacchyant | 2013-12-29 21:37 | 本のかんそーぶん | Comments(4)

仏果を得ず 三浦しおん作

人形浄瑠璃・文楽を生で見たのは一度きり。それも10年以上前です。


橋下大阪市長が文楽の予算を削る削らないで問題になった事がありますが、文楽の世界ってどんなの?


という疑問に答えてくれるかも。


  


主人公は文楽の研修所を出て10年の若手浄瑠璃語りの笹本健太夫(たけるだゆう)。


芸のために彼女も作らず、友達が経営するラブホを格安の家賃で住まわせてもらっています。


 


師匠の銀太夫は人間国宝で80歳になる今日も舞台を務める気迫と、芸への精進は衰えません。


がしかし、女好きで理不尽で、なにかというと扇子で健の額をしばきます。


この師匠が実にチャーミングです。


 


あるとき銀太夫が、三味線の鷺沢兎一郎と組むように命じます。


兎一郎は「実力はあるが変人」と噂の30代半ば。


なぜか健と組むことを喜ばず、しかし健が嫌いだというわけではないらしい。


この兎一郎も芸に対する執念はすごい。


文楽の浄瑠璃語りの太夫と三味線弾きは、同じ人と長く組んで二人で芸を磨いていくということが多いようです。


 


浄瑠璃の話は現代ではなじみにくいこともあり、健には登場人物がよくわからないところもあります。


何とか理解してどう語るか悩みつつ、一方でボランティアで浄瑠璃を小学校に教えに行き、そこで知り合った小学生のミラちゃんに慕われ、ミラちゃんの母親に一目ぼれし三角関係に陥ったりします。


そこで浄瑠璃を語るヒントを得たりします。


 


登場人物はみんな個性的で面白くて、でもできるだけ長く生きてその間に芸を磨き、300年続いた人形浄瑠璃をつぎの300年に伝えていくという熱意は同じです。


 


いや~、三浦しおんさんの本を読むのは「船を編む」に続いて2冊目ですが、はまりそうです。


 


 


三浦しおん作 仏果を得ず 双葉社


 


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by sacchyant | 2013-05-08 23:03 | 本のかんそーぶん | Comments(0)

丸亀ナイト 山下貴光作

カメこと亀井カズキが、夜の山の中で置いてけぼりにされとぼとぼ歩いていると、通りかかった車が拾ってくれました。


乗っていたのは男が二人。


助手席の男も車のタイヤがパンクしたために夜の山道を歩いていて拾われたらしい。


そんな話をしていると、またサラリーマン風の男が山道を歩いていて……。ありえないでしょ。


運転している男は探偵で、カメ以外の二人は別々に事件を起こしたらしい……。ますますありえない。


 


しかも探偵は両方の事件にかかわっていて忙しいので、カメは封筒をある人に届けるようにたのまれます。


 


数か月後、大学生の恋人がいなくなったので探してほしいと、カメは同級生にたのまれ、その封筒を見せられます。


その封筒には実は現金が100万円と数千万の貯金通帳と印鑑が入っていたのでした。


カメが頼まれて持っていた人には、その封筒に全く心当たりがなかったようで、その封筒は見知らぬ人同士の間を巡って同級生の恋人のところにいったらしい。


 


 


カメは一つ年上の猫沢ハジメ・ネコと犬崎タダシ・イヌに協力してもらい、真相を探るべく封筒を受け取った人たちを探し出すことにしました。


 


ばかばかしいなぁ、と思いつつも面白く、やがて意外な展開になり真相がわかると切なくもあり。


 


 


作者は香川県丸亀市在住で、香川が舞台といっても予讃線の駅名が出てくるだけで、登場人物が離しているのも標準語だし、香川らしい風景が出てくるわけでもありません。


この本はシリーズで前作があるみたいですが、これだけ読んでも面白いです。


 


 


丸亀ナイト 山下貴光作・文芸社文庫


 


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丸亀城です。


 


 


 


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by sacchyant | 2013-03-26 22:58 | 本のかんそーぶん | Comments(6)

北原亞以子さんが亡くなったとは

「深川澪通り木戸番小屋」や「慶次郎縁側日記」のシリーズを書かれた北原さんが亡くなられたそうです。


悪い奴も出てくるけど、ほとんどが貧乏でも一生懸命生きている庶民のお話で、読んでいてほっとするので好きな作家でした。


残念です。


 


ご冥福をお祈りします。


 


探してみると感想を二つ書いていました。


誘惑


http://sacchyan.iza.ne.jp/blog/entry/1117817/#cmt


 


夜の明けるまで-深川澪通り木戸番小屋


http://sacchyan.iza.ne.jp/blog/entry/324243/


 


 


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by sacchyant | 2013-03-14 21:52 | 本のかんそーぶん | Comments(2)