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出不精日記

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おそろし 三島屋変調百物語事始 宮部みゆき作

 川崎の旅籠の娘のおちかは、兄弟同然に育った松太郎に許婚を殺められたために親元にいられなくなり、江戸で袋物屋の三島屋をいとなむ叔父の家に女中奉公をすることにしました。


 


 あるとき叔父夫婦が留守のときに訪れた藤兵衛の話相手をするうち、庭に咲いた曼珠沙華を藤兵衛が異常に恐れたことから、花にまつわる殺人とその顛末を聞くことになりました。


 これをきっかけに叔父は、不思議な話を語る客をさがして一人づつ招いておちかがそれを聞くという趣向を思いつきます。それは川崎で起こった事件を忘れることができないでいるおちかのためでした。


 


 おたかが持ってきた人を飲み込む屋敷の話、お福の道ならぬ恋に落ちた姉弟の話、おちか自身の身に起こった話。


 人を飲み込む屋敷にもまた成仏できない魂があり、それが人を飲み込みそのエネルギーで美しい屋敷を維持していたのです。そこにおちかが呼ばれていくと、この世とあの世の狭間でさまよっているおたかがおり、さらに全ての物語のもうこの世にはいない登場人物が集まってきます。


 


 宮部みゆきさまの本は、読み出すと途中でやめられなくなってしまうので休日に読んでいたのですが、家事を片付けながら合間に読んでいたら深夜になってしまい途中で怖くなりやめてしまいました。続きはまた休日の今日を待って昼間読みました。


  


 


おそろし 三島屋変調百物語事始 宮部みゆき作・角川書店


 


 


 


 


 


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by sacchyant | 2008-09-28 14:41 | 宮部みゆきさまの本