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出不精日記

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小児科医が見つけた えほん エホン 絵本 「小児科医と絵本」の会編著

 こういう書評を集めた本を読んで面白いと思ったことはないのですが、身内の子供たちに贈る本の参考になるかと、大して期待もせずに図書館で借りてきました。

 ところがこれが大当たり。



 「はじめに」によると2000年の日本外来小児科学界で絵本のことを話し合う集まりがあったのが、この本ができるきっかけでした。

 学会で絵本のことを話し合うというのが意外ですが、「待合室にどんな絵本を並べるか」とか「小児科医院を訪れる親子に絵本の楽しみを伝えるにはどうしたら良いか」というような内容で、小児科医が絵本と深くかかわっていることが分かり、この思いをたくさんの人に伝えたいということから、出版されたようです。



 項目が立てられてそれぞれ数冊の本が紹介され、書評が書かれた本に関連してまた2冊の本が紹介されています。目次の項目をちょっと書き出してみます。



小児科医が読み聞かせる絵本

赤ちゃんと絵本

お母さんのための絵本

待合室の絵本

診察室の絵本


……

などなど



 子供が行きたくない場所の一番目に上げられそうな病院ですが、面白い絵本があれば、ちょっと我慢して行っても良いと思うかもわかりませんね。



 執筆しているのは小児科のお医者さんたちで、批評のプロではありません。それだけに子供のころ読んだ絵本、自分の子供に読み聞かせた絵本、来院した子供たちについての思い出など、執筆者自身の経験から書かれていて、子供と絵本への愛情が感じられます。

 そしてお医者さんが書いた書評は、やはり子供の病気と死から無縁ではなく、書評を読んで涙がでるという初めての経験をしました。





小児科医が見つけた えほん エホン 絵本

 「小児科医と絵本」の会編著・医歯薬出版

by sacchyant | 2007-08-13 18:08 | 本のかんそーぶん